【朗读会展示】不思議工房-17——NJ:そよ風+木豆+肉肉

【朗读会展示】不思議工房-17——NJ:そよ風+木豆+肉肉

2017-09-04    08'12''

主播: 初声日语

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介绍:
初声朗读会是初声日语自发组织的朗读活动,在初声,我们两耳不闻窗外事,一心只读圣贤书。这里是为学习而生的初声日语。我们娱乐中学日语,偶尔搅基,我们最终的目标,是让大家在这里有所收获,更开心地学好日语,仅此而已。 如果你也想参与我们的朗读活动,欢迎加入听友群咨询:545191329 本期展示:朗读会之系列朗读【ふしぎ工房症候群】 组长:初声日语教学部そよ風 朗读者:《前》そよ風 《后》木豆 +肉肉 バイクに乗ったのは、そういう寂しさを紛らわすためだったが、いつしか、バイクに夢中になっている自分がいた。そして数年、ようやく生活も安定し、心にもゆとりが生まれた今、あの彼女に出会った。僕には神様からの贈り物のように思えてしかたなかった。気が早いが、念願の幸せな家庭が、すぐそこに、見えているような気にさえなった。 そして、初デートを明日に控え、僕は、住んでいるアパートの部屋の窓から、外の景色を眺めていた。目の前を、整備された川が流れ、その両脇を、街路樹が植えられた遊歩道が通っている。その遊歩道が僕のジョギングコースだった。 ここに越してきて本当によかった。だからこそ、彼女と出会えたわけだから。そんなことを考えていたら、なんだかじっとしていられなくなり、気づくと、バイクにまたがっていた。いままではコイツが恋人だった。でも、明日からは、そんな思いもあった。別に別れを告げるわけではないが、コイツと、二人だけのツーリングに、出かけたくなった。 いつもの峠を走る。風の中を突っ切る爽快感は、いつもと同じだ。違うのは、念願叶った初デートの前日であり、その日は僕にとって、特別の日になるという予感に酔いしれていたことだ。気分が高揚して、浮かれていたせいもあったかもしれない。ウキウキして、つい、ボーッとしてしまった。その結果…。 彼女は、どのぐらい待っていただろうか。決して現れることのない僕を待ち続けている、彼女の姿を思い浮かべると、胸が締め付けられる。引き裂かれそうになる。と同時に、思いが伝えられなかった悔しさが、こみ上げてくる。伝えたい衝動が、僕の心を、激しく揺り動かす。彼女に会って、謝りたい。そして思いを伝えたい。叶わぬことと知りながら、僕は神様に祈った。たとえ永遠にこのままの状態でも、願いが叶うのなら、かまいません。だから、たった一度でいい、彼女に会わせてください。僕の祈りは、声にならない叫びに変わった。