第161回:朗読|ナミヤ雑貨店の奇蹟(5)東野圭吾《解忧杂货店》

第161回:朗読|ナミヤ雑貨店の奇蹟(5)東野圭吾《解忧杂货店》

2019-07-20    23'09''

主播: 日本語外教中村

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介绍:
主播:中村纪子 作品:『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 BGM:Rayons-果たせない夢 以下为部分节目原稿,查看全文请移步【公号:中村Radio】 中村日语课程咨询【官方号:nakamurajapanese】 「回答は牛乳箱に」(5)  もちろん敦也も、そういう出来事が会ったことは知っていた。それが一九八〇年だったということを知らなかっただけだ。  まだ東西の冷戦が続いていた頃の話だ。きっかけは一九七九年のソ連の夜アフガニスタン侵攻だった。それに抗議する意味で、米国が、まず最初にボイコットを表明し、西側諸国ニ同調するよう呼びかけた。日本はぎりぎりまでもめたが、結局は米国に倣ってボイコットの道を選んだ――翔太がネットを使って調べた内容を要約するとこういうことになる。この詳しい経緯については、敦也は今回初めて知った。 「だったら、問題解決じゃねえか。来年のオリンピックに日本は出場しないから、今は競技のことなんか忘れて、思う存分恋人の看病をすればいいって手紙を書けばいい」  敦也の言葉を聞き、翔太は苦い顔を作った。 「そんなこと書いたって、あいてが信用するわけないだろう。実際、日本の代表選手たちは、正式にボイコットが決定されるまで、出場できることを信じてたそうなんだぜ」 「こっちは未来なんだといったら……」そこまでいって敦也は顔をしかめた。「だめか」 「ふさげてると思われるだけだろうね」  敦也は舌打ちをし、テーブルを拳で叩いた。 …… (查看全部原文请移步【公号:中村Radio】)