「窓際のトットちゃん1」 窗边的小豆豆1

「窓際のトットちゃん1」 窗边的小豆豆1

2017-05-03    05'27''

主播: 夏蝉。oO

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介绍:
在自由冈车站走下大井町线的电车,妈妈拉着小豆豆的手朝检票口走去。小豆豆以前很少乘电车,所以她珍惜的把车票攥在手里,舍不得交出去。她问检票员叔叔: “这张票能留给我吗?” “不行呀!” 检票员叔叔说着就从小豆豆手里把车票拿走了。小豆豆指着检票箱里积满了的车票问: “这些全是叔叔的吗?” 检票员叔叔一边匆忙地收票一边回答说: “不是我的,是车站的。” “喔……” 小豆豆恋恋不舍地低头瞧着票箱说: “等我长大了,也要当个检票员!” 检票员叔叔这才瞟了小豆豆一眼,说: “我的儿子也说想到车站工作,你们一块干好啦!” ************************************ 初めて自由が丘の駅で、大井町線から降りると、ママは、トットちゃんの手を引っ張って、改札口を出ようとした。トットちゃんは、それまで、あまり電車に乗ったことがなかったから、大切に握っていた切符をあげちゃうのは、もったいないなと思った。そこで、改札口のおじさんに、 「この切符、もらっちゃいけない?」と聞いた。 おじさんは「ダメだよ」というと、トットちゃんの手から、切符を取り上げた。トットちゃんは、改札口の箱にいっぱい溜まっている切符をさして聞いた。 「これ、全部、おじさんの?」おじさんは、他の出て行く人の切符をひったくりながら答えた。 「おじさんのじゃないよ、駅のだから」 「へーえ……」トットちゃんは、未練がましく、箱を覗き込みながら言った。 「私、大人になったら、切符を売る人になろうと思うわ」 おじさんは、はじめて、トットちゃんをチラリと見て、いった。 「うちの男の子も、駅で働きたいって、いってるから、一緒にやるといいよ」 ************************************ 小豆豆稍走开一点,瞧着检票员叔叔。叔叔身体很胖,戴着眼镜,仔细看去,还显得很和善。 “嗯……”小豆豆把手叉在腰间,一面观察一面说:“跟检票员叔叔的孩子一起干活也不错,不过我还得考虑一下,因为从今天起就要到新学校上学,以后就忙啦!” 说着小豆豆跑到了正等待她的妈妈身边,并且大声说道: “妈妈,我想当个检票员!”妈妈象是早料到了似的说: “那么,你原来想当间谍的事又怎么办呢?” 小豆豆让妈妈牵着手,边走边想。 “是啊!以前是下决心坚决要当个间谍的。不过,能当个刚才那样的人也不错呀!他能把车票收成满满一箱子呢!” “对了,就这样!” 小豆豆想得很美,仔细观看着妈妈的脸色,扯开嗓门问道: “妈妈!我本来是想当间谍的,可现在想当检票员了,行吗?” 妈妈没有回答。说实在的,妈妈现在心里非常不安。如果马上要去的这所小学不收留小豆豆的话……。妈妈的比帽上插着朵小花,她那漂亮的面孔现在变得有点严肃了。她看了看小豆豆。小豆豆正一边在路上蹦跳一边嘴里像机关枪似的说着什么。 ************************************ トットちゃんは、少し離れて、おじさんを見た。おじさんは肥っていて、眼鏡をかけていて、よく見ると、やさしそうなところもあった。 「ふん……」トットちゃんは、手を腰に当てて、観察しながら言った。「おじさんとこの子と、一緒にやってもいいけど、考えとくわ。あたし、これから新しい学校に行くんで、忙しいから」 そういうと、トットちゃんは、待ってるママのところに走っていった。そして、こう叫んだ。 「私、切符屋さんになろうと思うんだ!」ママは、驚きもしないで、いった。 「でも、スパイになるって言ってたのは、どうするの?」 トットちゃんは、ママに手を取られて歩き出しながら、考えた。 (そうだわ。昨日までは、絶対にスパイになろう、って決めてたのに。でも、いまの切符をいっぱい箱にしまっておく人になるのも、とても、いいと思うわ) 「そうだ!」トットちゃんは、いいことを思いついて、ママの顔をのぞきながら、大声をはりあげていった。 「ねえ、本当はスパイなんだけど、切符屋さんなのは、どう?」 ママは答えなかった。本当のことを言うと、ママはとても不安だったのだ。もし、これから行く小学校で、トットちゃんのことを、あずかってくれなかったら……。小さい花のついた、フェルトの帽子をかぶっている、ママの、きれいな顔が、少しまじめになった。そして、道を飛び跳ねながら、何かを早口でしゃべってるとっとちゃんを見た。 ************************************ 小豆豆并不晓得妈妈心中的忧虑,当与妈妈的视线相遇时,她兴致勃勃地笑着说: “妈妈,我什么都不干了,还是当个广告宣传员吧!” 妈妈有些失望地说: “快,要迟到啦!校长还在等我们呢!别说话了,快往前赶路吧!” 一座小小的校门出现在她们母女俩面前。 ************************************ トットちゃんは、ママの心配を知らなかったから、顔があうと、うれしそうに笑っていった。 「ねえ、私、やっぱり、どっちもやめて、チンドン屋さんになる!!」 ママは、多少、絶望的な気分で言った。「さあ、遅れるわ。校長先生が待ってらしゃるんだから。もう、おしゃべりしないで、前を向いて、歩いてちょうだい」 二人の目の前に、小さい学校の門が見えてきた。 ************************************ 在迈进这所学校的校门之前,小豆豆的妈妈为什么会感到不安呢?要讲原因的话,那是因为尽管小豆豆还是个小学一年级的学生,却已经被学校开除了。一个小学一年级的学生!! 事情就发生在上个星期。妈妈被小豆豆的班主任老师叫去,听到老师明确地对她说: “有府上的小姐在,整个班里都不得安宁。请您把她带到别的学校去吧!” 年轻漂亮的女教师又叹息着重复了一句: “实在是没办法呀!” 妈妈吃了一惊,心想: “究竟出了什么事……?这孩子都干了些什么,怎么会把全班都搅得不得安宁呢……?” ************************************ 窓際のトットちゃん 新しい学校の門をくぐる前に、トットちゃんのママが、なぜ不安なのかを説明すると、それはトットちゃんが、小学校一年なのにかかわらず、すでに学校を退学になったからだった。一年生で!!   つい先週のことだった。ママはトットちゃんの担任の先生に呼ばれて、はっきり、こういわれた。 「お宅のお嬢さんがいると、クラス中の迷惑になります。よその学校にお連れください!」  若くて美しい女の先生は、ため息をつきながら、繰り返した。 「本当に困ってるんです!」  ママはびっくりした。(一体、どんなことを……。クラス中の迷惑になる、どんなことを、あの子がするんだろうか……)