「窓際のトットちゃん4」窗边的小豆豆4(第1章完)

「窓際のトットちゃん4」窗边的小豆豆4(第1章完)

2017-06-23    08'20''

主播: 夏蝉。oO

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介绍:
听到这里,妈妈简直不知道怎样道歉才好,可是还没等妈妈开口,老师马上又说下去了: “还有这么一件事。在上第一次图画课的时候,我让同学们画一面国旗,其它孩子都在图画纸上老老实实地画了一面太阳旗,可府上的小姐却照着《朝日新闻》报纸上的样子,画起军舰的旗子来了。我想就让她那么画吧!谁知她又在旗子的四周加上了穗子。穗子,就是青年团什么的那类旗子上的穗子。我想这也行吧,因为估计她在什么地方见过。可一转身的工夫,哎呀,满桌子上都画满了黄色的穗子!图画纸的大部分都画上了这样的旗子,已经没有什么空地方加穗子了,但她仍用黄蜡笔喀哧喀哧的往画上添穗子。当然这样就画到纸外边去了,把纸挪开一看,桌子上留下了很重的蜡笔道道,像锯齿一样,不管怎么擦也擦不掉。不过还好,只有三面有锯齿。” ************************************ そして先生は、ママが、一体なんとお詫びをしよう、と口を開きかけたのより、早く言った。 「それから、こういうことも、ございました。初めての図画の時間のことですが、国旗を描いて御覧なさい、と私が申しましたら、他の子は、画用紙に、ちゃんと日の丸を描いたんですが、お宅のお嬢さんは、朝日新聞の模様のような、軍艦旗を描き始めました。それなら、それでいい、と思ってましたら、突然、旗の周りに、ふさを、つけ始めたんです。ふさ。よく青年団とか、そういった旗についてます。あの、ふさです。で、それも、まあ、どこかで見たのだろうから、と思っておりました。ところが、ちょっと目を離したキスに、まあ、黄色のふさを、机にまで、どんどん描いちゃってるんです。だいたい画用紙に、ほぼいっぱいに旗を描いたんですから、ふさの余裕は、もともと、あまりなかったんですが、それに、黄色のクレヨンで、ゴシゴシふさを描いたんですね。それが、はみ出しちゃって、画用紙をどかしたら、机に、ひどい黄色のギザギザが残ってしまって、ふいても、こすっても、とれません。まあ、幸いなことは、ギザギザが三方向だけだった、ってことでしょうか?」 ************************************ 妈妈诚惶诚恐地连忙问道: “怎么只有三面……?” 老师看来已经讲累了,然而还是很有耐心的解释道: “因为她已经把旗杆画到左面去了,所以只在旗子的三面画上了锯齿。” 妈妈感到心里松了一口气,说: “啊,因此才只有三面……” 这时老师又以十分缓慢的语气一板一眼地说: “虽说有一面没有锯齿,可是旗杆的一端还是画到桌子上去了!!” ************************************ ママは、ちぢこまりながらも、急いで質問した。 「三方向っていうのは……」 先生は、そろそろ疲れてきた、という様子だったが、それでも親切にいった。 「旗竿を左はじに描きましたから、旗のギザギザは、三方だけだったんでございます」 ママは、少し助かった、と思って、 「はあ、それで三方だけ……」といった。 すると、先生は、次に、とっても、ゆっくりの口調で、一言ずつ区切って 「ただし、その代わり、旗竿のはじが、やはり、机に、はみ出して、残っております!!」 ************************************ 老师站起身来,表情相当冷淡,画龙点睛地说: “对此感到挠头的不止是我。听说隔壁一年级的班主任老师也很为难。因此……”妈妈不得不下决心了。她想,这样下去确实太影响其他学生了。看来是得找个学校转学了。要设法找到这么一所学校,它既能理解这孩子的性格,又能教育她和小朋友们一道学习下去。…… 于是妈妈四处奔走,总算找到了现在要去的这所学校。 ************************************ それから先生は立ち上がると、かなり冷たい感じで、とどめをさすように言った。 「それと、迷惑しているのは、私だけではございません。隣の一年生の受け持ちの先生もお困りのことが、あるそうですから……」ママは、決心しないわけには、いかなかった。(確かに、これじゃ、他の生徒さんに、ご迷惑すぎる。どこか、他の学校を探して、移したほうが、よさそうだ。何とか、あの子の性格がわかっていただけて、皆と一緒にやっていくことを教えてくださるような学校に……) そうして、ママが、あっちこっち、かけずりまわって見つけたのが、これから行こうとしている学校、というわけだったのだ。 ************************************ 妈妈并没有把退学的事告诉给小豆豆。妈妈知道,即使说了她也弄不清自己哪儿不好,再说因为这些事让小豆豆背上思想包袱也不合适,还是等长大了再告诉她吧!妈妈只是对小豆豆这样说道: “小豆豆想不想到新学校去呀?听说那可是一所好学校哩!” 小豆豆稍微考虑了一下,然后说: “想去,可……” 妈妈心想:这孩子现在在想些什么呢?难道说她已经隐隐约约意识到退学的事了吗?…… 就在这时,小豆豆突然扑进妈妈的怀里,问道: “妈妈,这次去的学校,会不会有好的化装广告宣传员来呀?” ************************************ ママは、この退学のことを、トットちゃんに話していなかった。話しても、何がいけなかったのか、わからないだろうし、また、そんなにことで、トットちゃんが、コンプレックスを持つのも、よくないと思ったから、(いつか、大きくなったら、話しましょう)と、きめていた。ただ、トットちゃんには、こういった。 「新しい学校に行ってみない?いい学校だって話よ」 トットちゃんは、少し考えてから、言った。 「行くけど……」 ママは、(この子は、今何を考えてるのだろうか)と思った。(うすうす、退学のこと、気がついていたんだろうか……) 次の瞬間、トットちゃんは、ママの腕の中に、飛び込んで来て、いった。 「ねえ、今度の学校に、いいチンドン屋さん、来るかな?」 ************************************ 总之,由于上面那些缘故,小豆豆和妈妈现在正朝着一所新学校走去。当新学校的大门清晰地呈现在母女俩面前的时候,小豆豆站住了。因为她以前上学的那所学校的大门有精致的混凝土柱子,校名也写得很大。而这所新学校的门柱却是两棵挂着树叶的小树。 ************************************ とにかく、そんなわけで、トットちゃんとママは、新しい学校に向かって、歩いているのだった。 新しい学校の門が、はっきり見えるところまで来て、トットちゃんは、立ち止った。なぜなら、この間まで行っていた学校の門は、立派なコンクリートみたいな柱で、学校の名前も、大きく書いてあった。ところが、この新しい学校の門ときたら、低い木で、しかも葉っぱが生えていた。 ************************************ “是从地底下长出来的门哩!”小豆豆朝妈妈说,接着又补充了一句: “它一定长得很快,马上就能超过电线杆子呢!” 的确,这两根门柱是带根的活树。小豆豆刚走进门口,又突然歪起了小脑袋。怎么回事呢?原来写着校名的牌子大约是被风刮的,歪歪斜斜地挂在“门”上。“巴学园。” 小豆豆仍旧歪着脑袋,口里念着牌子上的校名。 ************************************ 「地面から生えてる門ね」と、トットちゃんはママに言った。そうして、こう、付け加えた。 「きっと、どんどんはえて、今に電信柱より高くなるわ」 確かに、その二本の門は、根っこのある木だった。トットちゃんは、門に近づくと、いきなり顔を、斜めにした。なぜかといえば、門にぶら下げてある学校の名前を書いた札が、風に吹かれたのか、斜めになっていたからだった。「トモエがくえん」 トットちゃんは、顔を斜めにしたまま、表札を読み上げた。 ************************************ 她正想问妈妈“巴”是什么意思,眼角里又映进了一样意想不到的东西。小豆豆弯下腰,把头钻进门口的树墙缝里,朝院内仔细瞧去。小豆豆犹豫了,眼前出现的景象使她大为吃惊: “妈妈,那是真电车吗?怎么摆到学校里来啦?” 校园里确实摆着六辆名副其实的电车,都不能开了,是当教室用的。小豆豆觉得好像在梦境里一般。“电车教室……。” ************************************ そして、ママに、「トモエって、なあに?」と聞こうとしたときだった。トットちゃんの目の端に、夢としか思えないものが見えたのだった。トットちゃんは、身をかがめると、門の植え込みの、隙間に頭を突っ込んで、門の中をのぞいてみた。どうしよう、みえたんだけど! 「ママ!あれ、本当の電車?校庭に並んでるの」 それは、走っていない、本当の電車が六台、教室用に、置かれてあるのだった。トットちゃんは、夢のように思った。“電車の教室……”  第ー章完結,撒花~~~