わがままな大男 (1)オスカーワイルド作 結城浩訳

わがままな大男 (1)オスカーワイルド作 結城浩訳

2016-02-21    13'30''

主播: 静谧*

7647 300

介绍:
子どもたちは毎日、午後になって学校から帰ってくると、 大男の庭に行って遊ぶのが常でした。 そこは、柔らかい緑の草が生えた、広くて素敵な庭でした。 草むらのあちこちには、星に似た美しい花が立っておりました。 その庭には十二本の桃の木があり、 春になると薄桃色と真珠色の繊細な花があふれるように咲き、 秋には豊かな果実が実ります。 鳥たちは木々の上でたいそう甘い歌声を響かせるので、 子どもたちは遊ぶのをやめて聞きいるのでした。 「ここで遊ぶのはなんて楽しいんだろう!」 と、くちぐちに声をあげました。 ある日、大男が帰ってきました。 彼はコーンウォールに住む鬼の友人を訪問し、 そこで7年間いっしょに過ごしていました。 7年が過ぎ、 話したいことは全部話したし、 もう話題もなくなってきたので、 自分の城に帰ろうと思ったのでした。 大男が戻ると、子どもたちが庭で遊んでいるのが見えました。 「おまえたち、ここで何をしている?」 大男が大きなどら声で叫んだので、 子どもたちは逃げていきました。 「わしの庭はわしの庭だ」と大男はいいました。 「誰だってそんなことはわかる。この庭ではわしの他、誰にも遊ばせんぞ」 それで、大男は庭のまわりに高い壁をめぐらせ、 立て札を立てました。 立ち入る者には罰を与える 大男はとてもわがままだったのです。 かわいそうなことに、 子どもたちには遊ぶところがなくなってしまいました。 道路で遊ぼうとしてみましたが、 道路はとてもごみごみしていて、かたい石ころがいっぱいあって、 好きになれませんでした。 学校が終わると、 子どもたちは高い壁のまわりをうろうろして、 中の美しい庭のことを話し合いました。 「あそこで遊ぶのはなんて楽しかったんだろう!」 と、くちぐちに言いました。 やがて春が来ました。 国中に小さな花が咲き、小鳥たちがあふれました。 わがままな大男の庭だけが、まだ冬でした。 子どもたちがいなかったので、 鳥たちは歌いたいと思いませんでしたし、 木々は花を咲かせるのを忘れておりました。 あるとき、美しい花が一輪、草むらから頭をもたげましたが、 立て札を見て、子どもたちがかわいそうになり、 地面の中にまたもぐりこんで、眠ってしまいました。 喜んだのは雪と霜だけでした。 「春はこの庭のことを忘れちまったんだ」と二人は声をあげました。 「だから一年中ここに住もうぜ」 雪は大きな白い外套で草を覆い、霜は木々をすっかり銀色に塗りつぶしました。 それから二人が北風にいっしょに住もうと言ったので、北風がやってきました。 彼は毛皮をまとい、庭で一日中吠えたけり、煙突の煙出しを吹き飛ばしました。 「ここは居心地がよい場所だ」彼は言いました。 「霰にも来るように言わなくちゃな」そして霰もやってきました。 毎日三時間、霰は城の屋根を がたがたいわせ、 とうとう屋根をふいたスレートをほとんど壊してしまいました。 それから霰は出来る限りの速さで庭のまわりをぐるぐる走りまわりました。 霰は灰色の服で、吐く息は氷のようでした。 「どうして春が来るのがこんなに遅いのだ」と、 窓際に座り、白く冷たい庭を見ながら、わがままな大男は言いました。 「天気が変わってほしいものだ」 しかし春はまったくやって来ませんでした。 夏も来ません。 秋が来ると、どこの庭にも黄金の果実が実りましたが、 大男の庭ではまったく実りがありませんでした。 「この大男はわがまますぎるんですもの」と秋は言いました。 ですからこの庭はいつでも冬で、 北風と、霰と、霜と、雪が木々の間で舞い踊っておりました。 訳文 每天下午,孩子们放学以后,总喜欢到巨人的花园里去玩。 这是一个可爱的大花园,园里长满了柔嫩的青草。草丛中到处露出星星似的美丽花朵;还有 12 棵桃树,在春天开出淡红色和珍珠色的鲜花,在秋天结着丰硕的果子。小鸟们坐在树枝上唱出悦耳的歌声,它们唱得那么动听,孩子们都停止了游戏来听它们。“我们在这儿多快乐!”孩子们互相欢叫。 有一天巨人回来了。他原先离家去看他的朋友,就是那个康华尔地方的吃人鬼,在那里一住便是七年。七年过完了,他已经把他要说的话说尽了(因为他谈话的才能是有限的),他便决定回他自己的府邸去。他到了家,看见小孩们正在花园里玩。 “你们在这儿做什么?”他粗暴地叫道,小孩们都跑开了。 “我自己的花园就是我自己的花园,”巨人说。“这是随便什么人都懂得的,除了我自己以外,我不准任何人在里面玩。”所以他就在花园的四周筑了一道高墙,挂起一块布告牌来:不准擅入 违者重惩 他是一个非常自私的巨人。那些可怜的小孩们现在没有玩的地方了。他们只好勉强在街上玩,可是街道灰尘多,到处都是坚硬的石子,他们不喜欢这个地方。他们放学以后常常在高墙外面转来转去,并且谈论墙内的美丽的花园。“我们从前在那儿是多么快活啊,”他们都这样说。 春天来了,乡下到处都开着小花,到处都有小鸟歌唱。单单在巨人的花园里却仍旧是冬天的气象。鸟儿不肯在他的花园里唱歌,因为那里再没有小孩的踪迹,树木也忘了开花。偶尔有一朵美丽的花从草间伸出头来,可是它看见那块布告牌,禁不住十分怜惜那些不幸的孩子,它马上就缩回在地里,又去睡觉了。觉得高兴的只有雪和霜两位。他们嚷道:“春天把这个花园忘记了,所以我们一年到头都可以住在这儿。”雪用她的白色大氅盖着草,霜把所有的树枝涂成了银色。她们还请北风来同住,他果然来了。他身上裹着皮衣,整天在园子里四处叫吼,把烟囱管帽也吹倒了。他说:“这是一个适意的地方,我们一定要请雹来玩一趟。”于是雹来了。他每天总要在这府邸屋顶上闹三个钟头,把瓦片弄坏了大半才停止。然后他又在花园里绕着圈子用力跑。他穿一身的灰色,他的气息就像冰一样。 “我不懂为什么春天来得这样迟,”巨人坐在窗前,望着窗外他那寒冷的、雪白的花园,自言自语,“我盼望天气不久就会变好。” 可是春天始终没有来,夏天也没有来。秋天给每个花园带来金色果实,但巨人的花园却什么也没有得到。“他太自私了,”秋天这样说。因此冬天永远留在那里,还有北风,还有雹,还有霜,还有雪,他们快乐地在树丛中跳舞。