日语美文朗读:《心》夏目漱石(选段)

日语美文朗读:《心》夏目漱石(选段)

2023-12-22    04'52''

主播: 日剧台词美文朗读

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介绍:
こころ(选段) 夏目漱石 ある日私は久しぶりに学校の図書館に入りました。私は広い机の片隅で窓からさす光線を半身に受けながら、新着の外国雑誌を、あちらこちらと繰り返して見ていました。私は担任教師から全校の学科に関して、次の週までにある事項を調べてこいと命ぜられたのです。しかし私は必要な事柄がなかなか見付からないので、私は二度も三度も雑誌を借り替えなければなりませんでした。最後に私はやっと自分に必要な論文を探し出して、一心にそれを読み出しました。すると突然幅の広い机の向こう側から小さな声で私の名を呼ぶものがあります。私はふと目を上げてそこに立っているKを見ました。 Kはその上半身を机の上に折り曲げるようにして、彼の顔を私につけました。ご承知の通り図書館では他の人の邪魔になるような大きな声で話をするわけにゆかないのですから、Kのこの所作は誰でもやる普通のことなのですが、私はその時に限って、一種変な心持ちがしました。  Kは低い声で勉強かと聞きました。私はちょっと調べ物があるのだと答えました。それでもKはまだその顔を私から放しません。同じ低い調子で一緒に散歩しないかと言うのです。私は少し待っていればしてもいいと答えました。彼は待っていると言ったまま、すぐ私の前の空席に腰を下ろしました。すると私は気が散って急に雑誌が読めなくなりました。なんだかKの胸に一物があって、談判でもしにこられたように思われて仕方がないのです。私はやむを得ず、読みかけた雑誌を伏せて、立ち上がろうとしました。Kは落ち着き払ってもう済んだのかと聞きます。私はどうでもいいのだと答えて、雑誌を返すと共に、Kと図書館を出ました。 译文 |心| 有一天,我久违地走进学校图书馆,坐在长桌的一个角落里,一面沐浴着窗外射进来的阳光,一面不断地翻阅着新到的外国杂志。指导教师叫我在下周之前查阅与专业相关的某些事项。但是我要查的那些东西总也找不到,因而反复借了好几次。最后总算是找到自己需要的论文,便专心致志地读起来。这时忽然有人在长桌对面小声叫我的名字。我抬头一看,原来是K站在那里。他在桌子上探过身,把脸靠近我。众所周知,图书馆里是不能高声谈话、妨碍别人的。K的做法本来极平常,谁都会如此。然而那时的我却感到很诧异。 K低声问我在学习吗?我说我查些东西。可是他的脸并没有离开我,仍然低声说我们去散散步吧。我回答说那需要稍等一下才行。他说我等你,就在我面前的空位上坐下来。一下子我的精神再也无法集中,杂志也看不下去了。不知怎的,我总觉得K心里有事,是来同我谈判的。我只好把没看完的杂志倒扣在桌面,正准备站起来,这时K十分平静地问,看完了吗? 我回答说无所谓。便还了杂志和K一起出了图书馆。 1. 片隅:角落,一隅。 2. 一心:专心于……,集中精力于……。 3. 心持ち:心情,情绪。 4.一物:企图,阴谋。 5.伏せる:倒扣,朝下放。 语法: 1わけにゆかない わけにはいかないわけにはゆかない, 表示“(按照社会常识、道德)不可……,不能……”。也作“わけにはいかない”。 2て仕方がない Naで/AくてNて形)十仕方がない,表示“特别……,……得不得了”。 3かける かける,表示“做一半,没做完,快……了”