ボールをキャッチしまーす。

前回の番組「キャッチボールをやりませんか？」をお聞きになった方なら、今回わたしは何を話そうとしているのか大体分かりますよね？そう、前回のフィードバックでいただいたご質問にお答えするのが今回の内容となります。 予想以上の数のご質問をいただいてありがとうございました。皆さん熱心ですね。いや「好奇心旺盛」と言ったほうがいいのかしら？質問ゼロの覚悟もできていたので、ちゃんと手ごたえがあってよかったです。 さて、今日はその中から一番聞かれたことにフォーカスしてお答えしたいと思います。 「どうしたら日本語がうまくなりますか？」というご質問です。うーん、そうですね。「どうしたらXXXXがうまくなりますか」はどの分野においても永遠の話題かもしれませんね。今日は、「発音のポイント」とか「単語を覚えるコツ」とか「会話の虎の巻」のような「うまい話」はあえてしません。1つだけわたしがずっと実践してきたことを教えます。「日本語で考える」ことです。 「なーんだ、たいしたことないじゃん」と思う人もいるでしょう。個人差はあるけど、とても効果的な練習方法ですよこれは。 日本語のうまくない人は、頭の中で日本語を中国語に変換しちゃうタイプがほとんどです。それは、日本語をそのまま理解できないことを意味していて、日本語脳ができていないことの証拠でもあります。日本語で考えることによって日本語脳が徐々に発達するので、自然に日本語がうまくなってきます。 日本語で考えることのもうひとつのメリットは、物事に対する見方が変わってくることです。価値観そのものではなく、見る角度や受け取り方が変わります。これは日本語に限らず、外国語を習うなら全部言えることです。どの国の言葉もそうですが、その国のカルチャーがギュギュッと凝縮されているので、使っているうちに見識が広がり、思い込みや決め付けもだんだん減り、より心の豊かな人間になれるんです。 日本語で考えることを習慣化するために、人の話をよく聴くこと、考えさせられる本を読むこと、自分の思いを整理して書き出すこと、が必要だと思います。 なんだか、とっても真面目な話になりましたね。こういう真面目な話は結構エネルギーが消費されるから次回は気軽な話、楽しい話をしたいと思います。ご期待ください。