【藤田麻衣子】蛍

蛍 藤田麻衣子 　　梅雨（つゆ）の真（ま）ん中（なか） 　　今日（きょう）は雨（あめ）上（あ）がり 　　生温（なまぬる）い风（かぜ） 　　静（しず）かな夜道（よみち）を 　　通（とお）り抜（ぬ）ける 夏（なつ）が近（ちか）い 　　光（ひか）り辉（かがや）き 　　この目（め）を夺（うば）い 　　手（て）にしたくなる 　　触（ふ）れてみたくなる 　　あなたはこの蛍（ほたる）のよう 　　もういいかい まだみたい 　　もういいかい この心（こころ） 　　あなたの気持（きもち）が见（み）えない 　　望（のぞ）むほど苦（くる）しくなる 　　それでも嫌（きら）いになれない 　　ふわりふわりと 　　宙（ちゅう）に舞（ま）う蛍（ほたる） 　　少（すこ）し离（はな）れた场所（ばしょう）から 　　见（み）るのが一番（いちばん）いい 　　そっとそっと 　　つかめない 届（とど）かない 　　つかめない その心（こころ） 　　自分（じぶん）だけが思（おも）っている 　　感（かん）じると泣（な）きたくなる 　　同（おな）じ気持（きも）ちにはなれない 　　もういいかい まだみたい 　　もういいかい この心（こころ） 　　あなたの気持（きもち）が见（み）えない 　　望（のぞ）むほど苦（くる）しくなる 　　それでも嫌（きら）いになれない 　　自分（じぶん）だけが思（おも）っている 　　感（かん）じると泣（な）きたくなる 　　あなたの気持（きも）ちが知（し）りたい 　　あなたの気持（きも）ちが见（み）えない 　　和音：（梅雨（つゆ）の真（ま）ん中 今日（きょう）は雨（あめ）上（あ）がり 　　生温（なまぬる）い风（かぜ） 静（しず）かな夜道（よみち）を） 　　それでも嫌（きら）いになれない 　　和音：（光（ひか）り辉（かがや）き この目（め）を夺（うば）い 　　手（て）にしたくなる触（ふ）れてみたい） 　　和音：（今日（きょう）は雨（あめ）上（あ）がり） 　　夏（なつ）が近（ちか）い