『想象电台』1.2-大叔·米店·杉树上的东京

『想象电台』1.2-大叔·米店·杉树上的东京

2017-05-15    13'20''

主播: 读什么日语

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介绍:
《想象电台》1.2 作者:いとうせいこう 番組のジングルが高らかに、あるいはしっとりと、もしくは重低音で鳴ったところで、ちなみにヒントを出すと、意外に僕は年齢行ってます。ええと、今年で三十八。もっと若いと思ってました?もしそうならうれしいですね。声に張りがあるってことだから。もうとにかくこの年になると、なんでもポジティブに受け止めていかないと、社会にガンガンへこまされますんでね。あはは。 てことで、正真正銘三十八歳の僕は、もともとこの小さな海沿いの小さな町に生まれ育ったんです。まさに僕の体、つまり想像ラジオの放送拠点が今ある、冬の長いこのへん。米屋の次男ですよ。なんてそこまで言うと、近所で聴いてる人は実家わかっちゃうんじゃないかと思うんですけどね。古くさい店構えが頭に浮かんでるかも。妙に背の小さい父と、大男の兄がいつもお世話になってます。どうもありがとね。ただ、僕自身は米屋の仕事に関してはガキの頃、町内の葬式の時なんかに店番やらされたり、昔は米蔵だった裏の倉庫で遊んでる時にトラックから積み下ろされる米袋見てたり、そのくらいなんですけどね。 で、中二あたりからそれこそラジオにかじりついてうっすら聴こえる放送圏域超えたマニアックな音楽番組に心ときめかせて育ったんで、三流大学に入って東京に出ると仕送りでエレキギター買って、アフリカのビートを取り入れたちょっとひねくれたバンドに加入して、けっこう評判はよかったもののメジャーデビュー出来ずに裏方として小さい音楽事務所入りましてね。 で、結果、新人アーティストを色々マネージメントしてるうちに、なんか嫌になっちゃって、といっても十数年やった上でですよ。まあ、そこで見切りをつけて昨日実家に帰ってきたんです。年上の奥さん連れて、川も山も海もあるこの町に。 高い杉の木の上に引っかかって、そこからラジオ放送始めるはめになった。思いもよらない事態ですよ。いまだに狐につままれたみたいな気分で、お互いわけわかんないですよね。杉の木?引っかかるってなんだよ、的な。 あ、このへんで曲かけた方がいいですかね。じゃ、番組最初の一曲。1967年、ザ・モンキーズで『デイドリームビリーバー』、お聴き下さい。