台词© / 你的名字
音乐© / なんでもないや - RADWIMPS
男声© / 黄少安
女声© / 李君怡
立花瀧:
朝、目が覚めると、なぜか泣いている。
そういうことが、時々ある。
見ていたはずの夢は、いつも思い出せない。
ただー
ただ、なにかが消えてしまたったという感覚だけが、
目覚めてからも長く残る。
ずっとなにかを、誰かを探している。
そういう気持ちにとりつかれたのは、
たぶんあの日から。
あの日。星が降った日。
それはまるでー
まるで、夢の景色のように。
ただひたすらに、美しい眺めだった。
早上醒来的时候,不知道自己为什么哭。
你也经常会有这种感觉吧。
做过的梦总是回想不起,只是,
有一种什么东西消失的感觉,
醒来之后,这种感觉挥之不去。
好像一直在找寻什么东西,找寻某个人。
有这种感觉,大概是从那天开始的吧。
流星坠落的那天。
那天很美,
漂亮得像梦境一样,
漂亮得无可言说。
宮水三葉:
私は生き抜く。
たとえ何が起きても、たとえ星が落ちたって、
私は生きる。
我会好好活下去,
无论发生什么,就算是流星坠落,
我都会活下去。
立花瀧:
言おうと思ったんだ。
お前が世界のどこにいても、俺が必ず、もう一度逢いに行くって。
我原本想对你说的,
不管你在世界的哪个地方,我一定会,再次去见你的。
まだ会ったことのない君を、
これから俺は探しに行く。
虽然我还没有见过你,
但现在我就去找你。
最初は二人で一つだったのに、
つながっていたのに、
人はこうやって、糸から切り離されて現世に落ちる。
我们最初明明就是在一起的,
明明就有着羁绊,
但人总是这样,断开联结陨落于现世。
宮水一葉(祖母):
そうやってずーっと糸を巻いとると、
じきに人と糸との間に感情が流れ出すで。
土地の氏神さまのことをな、古い言葉で産霊(むすび)って呼ぶんやさ。この言葉には、いくつもの深いふかーい意味がある。
糸を繋げることもムスビ、人を繋げることもムスビ、時間が流れることもムスビ、ぜんぶ同じ言葉を使う。それは神様の呼び名であり、神様の力や。ワシらの作る組紐も、神様の技、時間の流れそのものを顕しとる。
よりあつまって形を作り、捻れて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。それがムスビ。それが時間。
聚拢,成形,捻转,回绕,时而返回,暂歇,再联结。这就是组纽。这就是时间。
立花瀧 & 宮水三葉:
あと少しだけでも、一緒にいたかった。
哪怕一会儿就好,我还想和你在一起。
そして俺たちは、同時に口を開く。
私は、俺は、
だれかひとりを、だれかひとりだけを
探している。
我,我,
一直在找寻一个人,
只是在找寻那个人。
立花瀧:
知らぬ間に身についてしまった癖がある。たとえば、焦ったときに首の後ろ側を触ること。顔を洗う時、鏡に映った自分の目を覗き込むこと。急いでいる朝でも、玄関から出てひととき風景を眺めること。それから手のひらを意味もなく見つめること。
人总是在不经意间养成一些小习惯。比如,焦躁的时候会摸后脖子。洗脸的时候,盯着镜子中自己的眼睛看。尽管是慌忙着急的早晨,从玄关出来时也会花点儿时间远眺外面的风景。以及,无缘由地看自己的手掌。
砂(すな)が崩れた後に、しかし一つだけ消えない塊(かたまり)がある。これは寂しさだと、俺は知る。その瞬間に俺には分かる。この先の俺に残るのは、この感情だけなのだと。誰かに無理矢理持たされた荷物のように、寂しさだけを俺は抱えるのだと。
ーーーいいだろう。ふと俺は、強くつよく思う。世界がこれほどまでに醜い場所ならば、俺はこの寂しさだけを携えて、それでも全身全霊で生き続けてみせる。この感情だけで もがき続けてみせる。ばらばらでも、もう二度と逢えなくても、俺はもがくのだ。納得なんて一生絶対にしてやるもんか。
ーーー神様にけんかを売るような気持ちで、俺はひととき、強くつよくそう思う。自分が忘れたという現象そのものも、俺はもうすぐ忘れてしまう。だから、この感情一つだけを足場にして、俺は最後にもう一度だけ、大声で夜空に叫ぶ。
「君の、名前は?」
沙子崩塌以后,也有唯一不会消失的沙块,那就是寂寞。我了解了,这个瞬间我知道了。之后残存于我心中的,只会有这个感情。像是被人强行塞给的负重,我怀抱着寂寞。
ーーー没什么。世界如果是如此残酷的地方的话,我会带着这唯一的寂寞,用全身全灵活给这个世界看。带着这唯一的感情永远的挣扎下去。即使相隔天涯,即使再也见不到面,我会挣扎。永远不可能向这个世界妥协。
ーーー一时间,我只是强烈的怀抱着想要和神明较劲的想法,连自己忘却了这件事,都马上忘却了。所以我在这样感情的奔流下,最后一次,大声向夜空喊道。
“你的,名字是?”