星明りの下でも出会い
「ふぅ~今日も疲れたなぁ~おっ?残業してたらもうこんな時間かぁ。道理で疲れてる訳だ。
呼~又是疲惫的一天。加班不知不觉就已经到这么晚了,难怪会觉得疲惫。
お~星が見える。綺麗だ~そう言えば、最近忙しくて星を見上げる暇もなかったなぁ~たまにはこんなのも悪くないかぁ~」,
啊,天上有星星,真美~说起来,最近忙得连抬头看星星的工夫都没有。偶尔像这样仰望星空也很不错啊~,
(ドン)「あっ、すいません!」,
(咚)“啊,对不起!”,
星明りのせいだろうか、ぶつかってきた人の表情がはっきりと見えた。
或许是因为星光很明亮,我看清了撞到我的人的表情。
「ちょっと…余所見してて…怪我とかありませんでしたか?」,
“我刚才走神了,没注意。你没有受伤吧?”,
星明りに照らされたその姿に、一瞬で俺は彼女から目を離せなくなった。
星光撒落在她身上,一时间,我的目光竟无法从她那儿移开。
「あぁ…大丈夫ならいいんです!本当に、俺の不注意ですから…」,
“啊~没事就好!是我不小心……”,
彼女は謝りながらお辞儀をすると暗闇へと消えて行った…,
她一边道歉一边向我鞠躬,然后消失在夜色中。
「なんだ…この感じ?もっと話せばよかったと思うなんて…」,
“我这是怎么了?竟后悔没能跟她再多说一会儿话。”,
遠くなる彼女の後姿を見ながら、俺はいつまでもその場所に立ち尽くしていた。
我伫立在原地,望着她渐远的背影。
『玉桙(たまほこ)の道行かずあらばねもころのかかる恋には逢はざらましを』,
『路亦不走,怎能相逢;竟然落此情网中。』,
偶然、道で見かけた貴方に一目惚れをしてしまうが…声をかけそびれてしまった。
对那个萍水相逢的她一见钟情,却错过了说话的机会。
「フン、何でも万葉集の歌に譬えるのは俺の悪い癖だなぁ~ふぅ、仕方ないだろう~ずっと万葉集の研究をしてきたんだから。」,
呵,什么事都跟《万叶集》里的和歌对号入座实在是我的坏习惯。但也无妨,因为我是研究《万叶集》的。
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