日语朗读:梶裕貴の本「いつ君力」第一章(5)

日语朗读:梶裕貴の本「いつ君力」第一章(5)

2023-06-03    08'23''

主播: 安安Ron

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介绍:
お久しぶりです!(*゚▽゚)ノ いよいよ上がってきました!! 聴いて皆様に感謝しております!何か不足かあったら、ぜひアドバンスをしてください! 以下は朗読の内容です、 人間関係の悩みは、時間が解決してくれる 14歳前後、中高生と言う、まさに多感な時期を過ごされている皆さんにとって、親子、家族関係ってすごく難しいテーマですよね。愛情と厳しさを持って、よくも悪くも子供扱いしてくる親に対して、つい「うざったいなあ」と感じてしまうこともあるでしょうし、幼い頃は無条件に受け入れられていた親の言動に疑問や反発を感じて、「もうこんな環境イヤだ!」と家を飛び出したくなることもあるかもしれません。 僕も中高生時代、家族関係で悩んだこともありました。母親や9歳年、の離れた妹とはとても仲が良かったのですが、父親との関係はなかなかうまくいかず……。 今ではお酒を飲みながら会話ができるほどになりましたが、男同士って色々と複雑なんです。 当時の僕からすると、父は真面目すぎて、ちょっと融通が利かないところがあるように思えたんですね。 物事の道理からしてみれば正しいことを言っているのかもしれませんが、10代の僕からしてみると、とても理不尽に感じてしまったり。 自分の中にゆるぎない正義があって、それを外れることを絶対に許さない。 そんな父とはことあるごとに衝突し、よく怒られていました。 僕が怒られることを極端に恐れるようになったのは、もしかすると、そのトラウマが原因の部分も少なからずあるのではないか、なんで考えたりもしていました。 今考えると恐ろしく短絡的な思考ではありますが、これぞ"ザ・思春期"。 そんな思春期の真っただ中、中学生当時の僕はある事件を起こしてしまいます。 何を思ったか、「父の日」に手紙を書いて渡そうと思いついた僕。 「これまで、なかなか素直に伝えられなかった感謝の気持ちを文章にして伝えたら喜んでくれるかな」と言う純粋な気持ちから……だったはずでした。感謝の手紙、です。 想定していた内容は「おかげさまでこんなに大きくなりました。それもこれも、お父さんが仕事をしてお金を稼ぎ、ご飯を食べさせてくれているからです」といったようなもの。 けれど、筆を進めれば進めるほど、なぜか雲行き怪しくなってきます。 気づけば、いつの間にか結びの言葉が「あなたのような人間にはなりたくありません。僕は子供の気持ちのわかる、立派な大人の男になってみせます」といった具合に。 ……これでは、完全に宣戦布告。 この文章で伝えたかった本当の内容は「お父さんのおかげで僕もいろいろなことを考えられるような歳になり、将来、自分が理想とする父親像が何となく見えてきました。お父さんとは少しタイプが違いますが、僕はいつまでも子供との距離が近い、アットホームな父親になりたいです」と言うようなものでした。 この手紙を読んだ父親は、さぞかし傷ついたでしょうね……(笑) でも、そこは子供の底の浅さ。許してください。ごめんなさい。 そんな父親とも、紆余曲折あって今ではすっかり仲良し……とまではなかなか行きませんが、僕が大人になるにつれて父も丸くなり、関係性もだいぶ変化してきているように感じています。もう以前のようにぶつかることもありません。 2016年3月『タイヤのA』と言う野球漫画が原作のアニメとのコラボ企画で東京ドームで始球式をさせていただいたことがあるのですが、ありがたいことに、その試合に両親を招待することができました。 父は大の巨人ファン。昔はよく一緒にテレビで試合を見たりしていました。 僕は野球選手になれなかったけれど、どんな形であれ、巨人軍の本拠地である東京ドームのマウンドでボールを投げる姿を見せられたのは、父に対して、少しだけ親孝行ができたのではないかなと思っています。 多感な思春期真っただ中の皆さんにとって、家族関係に限らず!あらゆる人間関係は悩みの種だらけかもしれません。 そこで、その時期を既に通り過ぎた人間から、少しだけアドバイスできることがあるとしたならーー。 ありふれているかもしれませんが、それは「時間が解決してくれる」と言う言葉を、どこか心の片隅にでも置いておいてほしいと言うことです。 人間同士の関係性は、時間が経つにつれ、少しずつでも確実に変化していくものです。 一見、何が起きても絶対に変わることのないように思える家族関係ですら、ふとしたきっかけで、想像もしていなかった変化を迎える可能性は十分にあります。 同時に、自分が大人になるにつれて、見えてくるものも少しずつ変わってきます。 目の前のハードルに気を取られすぎて息苦しくなってしまったときには、どうかこの言葉を思い出してみてください。 最後に、父との後日談を1つ。 これは大人になってから母に聞いたことなんですが、なんと父も若い頃、吹き替えの仕事ーーーつまり、声優に憧れていたことがあるそうなんです。びっくりですよね! それを踏まえて、改めて自分を振り返ってみると……なんだか悔しいですが、強すぎる正義感や頑固なところなど、父親そっくりなんですよね(笑) やはり親子。どこか似ているからこそ、反発しあってしまうものなのかもしれません。 以上です〜