日语朗读:cv梶裕貴の本「いつかすべてが君の力になる」——第1章

日语朗读:cv梶裕貴の本「いつかすべてが君の力になる」——第1章

2020-04-29    04'04''

主播: 安安Ron

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介绍:
朗読正文: 「いつかすべてが君の力になる」 第1章 | 僕が14歳だった頃 怒られたくない、嫌われたくない 声優と言う大きなテーマを紐解く前に、まずはそんな声優である僕がどんな人間なのか、そこからお話しさせていただければと思います。 「いきなり関係ない話………?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとても密接に絡んでいるエピソードだったりするんです。少しの間、我慢してお読みください(笑) 僕がまだ幼かった頃、大好きな戦隊ヒーローのショーに連れて行ってもらったときのことです。様々な展開を経た後半戦、ヒーローがピンチになると、司会のお姉さんが会場のちびっ子達に向かって呼びかけます。 一緒に戦ってくれるお友達! ほとんどの子供たちは、元気いっぱいに勢いよく手をあげます。中には、飛び跳ねてアピールする子も。 けれど、僕は黙ってその場に立ち尽くしたまま。 本当は自分もヒーローと一緒に戦いたくて仕方がないのに、どうしても手を挙げられませんでした。 ……だって、恥ずかしいし、怖いから。 そう。子供の頃の僕は、好奇心は人一倍旺盛なくせに極度の恥ずかしがり屋と言う、少々面倒くさい男の子。加えて人見知りでもありました。とにかく目立ちたくないし、自己主張も大の苦手。 でも不思議なことに、小学生時代は学級委員長、中学時代には生徒会長を務めたり。我ながら、ひどく拗らせていた少年時代だなと思います(笑)。 それもそのはず。 当時は周囲の期待に応えられる自分であろうと、ただそれだけのために一生懸命だったように思います。 親や先生、クラスメイト、友人、チームメイトからの「あなたは/君はこういう人間だ」と言うイメージ。それによる期待。 自分が何を期待されているかがわかると「本当は嫌だな、不安だな」と思ったとしても、「そうあるべきなんだ」と自分自身で思い込み、無意識にその役割を"演じよう"としていた。 今思えば、周囲の期待を裏切り、失望されると言うことを何よりも恐れていたんだと思います。 今日はこれで、私はロンです、ご静聴ありがとうございました!