Vol.5:壊れたときがスタート

Vol.5:壊れたときがスタート

2018-12-07    01'49''

主播: 周紫娟-Kreana

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介绍:
ラジオでも鞄でも、自転車でも同じです。この世に存在するもので、壊れないものはありません。 「もうさんざん使ったし、新しいものを買ったほうが安上がり」というのが世の流れかもしれません。捨てることは簡単ですし、誰も文句を言いません。  それでも僕は、壊れたものを修理して使うほうが好きです。ものは壊れるという大前提があるから、そこがスタートだと思います。処分したり新品と交換するのではなく絶対に直そうと決め、手をかけて修繕することで、ようやく自分のものになっていく気がするのです。  人とのつきあいもこれと同じです。ぶつかり合って摩擦がおき、壊れたりひびが入ったときがスタートだと思っています。  なごやかにしているだけのかかわりなど、浅いものです。トラブルが生じ、気持ちをむき出しにして傷つけあい、これまでのつきあいが壊れたとき、初めてその人との関係が始まるのです。  人の気持ちはものより壊れやすくて、何回でも壊れます。そのたびに僕たちは、分かれ道に立つことになります。 (朗读材料源自中村日语电台)